公益社団法人岩手県猟友会

よもやま話

理想のハンターと今の目標

八幡平市猟友会 畠山奈津美

 私がハンターに興味を持ったきっかけは、テレビ番組で見た秋田の熊牧場の事件でした。番組で秋田のハンターの活躍を見て、すごくカッコイイと思ったのと同時に、すごい人達だなあと感動しました。

 その時は自分の知り合いにハンターはいなく、身近な存在ではありませんでしたが、地元八幡平市を主にソロ登山をしているので、他の登山者や登山仲間に聞く熊の恐怖は日々感じていました。その事もあり、罠と網と銃の免許を取ったのですが、知り合いがいないため銃所持の免許までは直ぐに取れずにいました。そんな時、友達の紹介で同じく銃所持の免許を取る方を知り、その方を通して盛岡市猟友会の方達や活動を紹介してもらい、1年後に銃の免許も取る事ができました。

 銃の免許を取って3年目となり、先輩ハンターや友達の知り合いの方達のお世話になりながら、射撃練習や狩猟に連れて行ってもらっていましたが、まだまだ初心者で実績はまだありません。

 そんな今年の1月に、岩手県猟友会主催の女性部ハンターの巻狩り体験があり、参加させていただいたのですが、初めて間近で見た鹿の群れに圧倒されただけで、私は捕獲する事ができませんでした。

 しかし、他の参加者や猟友会の先輩方はたくさん捕獲されていて、すごいなあと感動しました。

 また、地元八幡平市では鹿の巻狩りがないためとても貴重な体験でしたし、射撃練習でも女性ハンターとお話しする機会があまり無かったので、女性の先輩方のご活躍が見れた事や、自分より若い方達と知り合う事ができ、とてもありがたい体験会でした。

 すごい先輩ハンター達や素敵な女性ハンター達に憧れる一方で、自分の周りではまだハンターに対する偏見もあったりするのが複雑なところです。自分も動物が大好きなので、実際に捕獲された鹿や熊や鳥たちを見ると、純粋に可哀想だなあと思ってしまうのですが、周りの農家や山の高山植物などへの鳥獣被害も現実問題あるわけで…。でも、猟銃での事件がニュースになると肩身の狭い思いもするのですが…。

 周りの偏見や問題は色々ありますが、安全に狩猟や有害駆除活動、射撃練習をする事で周りに示していけるようにしたいです。そして、先輩方に安全と技術を教わりながら、いつか地元に貢献できるようなハンターになりたいです。

 そのためにも今は射撃技術が上達するよう、練習を頑張りたいと思います。射撃場で見かけた際は、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。