2014年6月アーカイブ

わが岩手県に進出して来た「イノシシ」の現状報告

西磐猟友会 事務局 千葉時男

 岩手県一関市内で、イノシシが生息確認されて10年近くになると思われる。当初は、同じ一関市内でも自分たちが住んでいる地域より遙かに遠い地区でのことで、他人ごとでした。宮城県南部までは、イノシシが生息して数もだいぶ多くなってきたのは関係機関の情報等で知っていたが、我岩手の一関市で短時間にこれほど繁殖しているとは。

 最初確認された頃は、「岩手でもイノシシ猟ができるようになるので、もう少し増やしてから猟を始めようか。」などと冗談をいっていたが、今現在の状況は、水田の掘り起こし被害が多い。我々も当初は、「水田の掘り起こし被害ぐらいたいした被害でもない。」と思っていたが、実際被害水田を見て回るとイノシシを何とか駆除しなければ、この先どのような事になるのか心配である。

 一関市当局でも、今のうちに何とか駆除しなければと3年前に有害鳥獣駆除実施隊なる組織を結成して駆除に取り組んでいるが、昨年までの2年間は成果としては0に近い。色々検討した結果、昨年までは実施隊員が西磐猟友会で25名いる中で、実際に駆除員として捕獲活動を依頼されている隊員が56名だけで、残り20名の隊員はイノシシ駆除実施隊員にはなっているが全然駆除には関係の無い存在でしかなかった。

 今年はこの様にごく一部の隊員だけで駆除するのは、昨年までの実績でわかるように無理なので隊員数を41名に増員して全員捕獲事業に参加する方法で現在駆除活動を実施している。

 今年の8月現在までの成果は、イノシシ7頭捕獲、その他ツキノワグマ1頭。この熊は、イノシシの捕獲用箱ワナに掛かった物です。「岩手県内のイノシシ侵入を県南である一関で食い止めなければ。」との思いで猟友会員全員が対策を検討している所です。

 今現在の捕獲方法は、春から秋までのワナを使用しての捕獲だけです。今後は銃を使用した捕獲も考えています。その為には、会員一人一人が、今までの様に猟師根性丸出しで「自分たちの縄張りには外部の人を入れない。」又「情報は一切出さない。」「少人数だけでコソコソ有害捕獲を実施する。」このようなことを無くしていくことが出来れば、猟期中に銃を使用しての捕獲も可能になると考えている。

 また、市当局に今後お願いすることは、有害捕獲許可を早く出すようにしてほしいと思う。

 とにかく今我々の住んでいる一関市は、イノシシを初めとしてニホンジカ、ツキノワグマ、カモシカ、ハクビシン、以上有害獣のオンパレードである。年々ハンターの数は減少している。有害鳥獣は増殖していく。このままでは10年すれば一関地区は全て鳥獣保護区状態になると思う。

 今になってハンターの後継者を育成しなければ、などと新聞等にも書いてあったが、本当にその様に考えるのであれば、佐々木会長が言っている様に銃刀法を改正して銃の所持をもっと簡単にしてもらわない事には、新規に銃を所持するのには相当の覚悟と忍耐が無ければ無理のようだ。

 色々訳のわからないことを長々と書きましたが、とにかくイノシシ、鹿、熊、ハクビシン、カモシカは確実に増殖しています。我々猟友会員も出来る限り捕獲できるものは捕獲して、「さすがに猟友会の人達でなければ出来ない。」と地域の人達から言われることを目指していこうと考えていますので宜しくお願いします。

 最後に岩手県猟友会会員の皆様に、自分達の力不足で佐々木会長を当選させられなくて申し訳ありませんでした。県内遊説の時には、各地区役員並びに会員各位のご協力本当に有難うございました。残念な結果になりましたが、今後この様なことがあるとすれば、今回の結果が生かされるものと期待をして終りにしたいと思います。

 

ジビエの日

二戸地方猟友会 金田一猟友会 細沼 昌宣

 

 昨年、「ジビエの日」を開催したときは会員と招待者のみで、予算は支部会費で運営しました。今年もやってみてはという気運があり、市役所に相談したところ観光協会、カシオペアFM、岩手日報社等の協力が得られ、平成25年2月17日ジビエの日を迎えることになったのです。

 これまで冷凍保存してあった、クマの肉(ツキノワグマ)、エゾ鹿のハンバーグ、山鳥のソバ、エゾ鹿の缶詰や各種漬物を材料として、献立を考え、いよいよ始めることになりました。

 ところが放射能被害のため県内の狩猟鳥獣の肉は一切使えないので、クマ汁には北海道の知人からヒグマの肉を分けてもらい、山鳥は青森県の友人からもらい受け、何とか材料だけは準備できたのです。

 どうしたら、おいしくヒグマの肉を食べられるのか。北海道の知人から聞き、材料を一晩みそ漬けし試験的にクマ汁を作ってみました。それが案外うまくいった。エゾ鹿肉は毎年北海道に猟に行って捕って来たものをステーキにして出して好評でした。漬物等は会員がそれぞれ持ち寄った。自慢の味だった。デザートとして、山ぶどうのゼリーはどうかという話になり、自家製のぶどう酒で酸味があり、スッキリした味に仕上がった。

 開催にあたり一番困ったことは、岩手日報社の広告で、早朝から携帯電話が鳴りっぱなしで、午前10時には先着20名に達し、結局断わり切れず26名になりました。その後も電話にて40数名断わることとなり、つくづく断わることの難かしさを痛感しました。

 また、マタギ小屋の下駄箱がなかったために、急きょ作ることに、そのため料理人が不足となり、午後2時頃から参加者が来はじめ、会員の皆さんには昼飯も食う暇がなく申し訳なかったとつくづく思っている。

 中にはどうしても断わり切れない人、となりの猟友会の人達、友人達と会員で2部として午後6時頃から始めることとなったのです。

 反省として、会費2千円の飲み放題としたため利益どころではありませんでした。今後、3回目の「ジビエの日」開催のときは、十分検討し、会員の皆さんにも喜んでもらい、楽しみながら猟を続けてまいりたいと思っています。